僕のお話を聞いたことのある方なら、一度は耳にしたことでしょう。

『ご飯を噛みましょうね』

中には耳にタコができている方もいるかもしれません。

夢に出てきたって方もいらっしゃいました。

 

しかしそれくらい、僕はご飯を噛むことを推しています。

体調を崩す原因のほとんどは、ご飯を噛んでいないからなんです。

今日はこれからのずっと言い続けるであろう、咀嚼についてお話をしますね。

 

食べ物を消化吸収しやすくする咀嚼

 

身体の健康を守る上で、やれることはたくさんあります。

身体を整えたり、運動をしたり、サプリメントをとったり。

いろんな努力をしているって方、多いと思います。

でもそんな地道な努力を、思いっきり帳消しにしてしまう行為があります。

 

それがご飯を噛まないことです。

 

そんなに?って思うかもしれませんね。

でも僕の経験上、ご飯を噛むことはすべての健康法の基本であると言えるんです。

そもそもご飯を噛むということは、食べ物を消化吸収しやすくすることです。

噛み砕いて食べ物を小さくすることはもちろん、それ以上に大事なことがあります。

 

それは、唾液と食べ物を混ぜるってことです。

 

 

唾液が消化酵素だって話は、何となく聞いたことがありますよね。

そんな消化酵素である唾液は、食べ物の消化吸収になくてはならないものなんです。

良く噛んでご飯を食べるってことは、食べ物を細かくし、唾液と食べ物をよく混ぜるってことなんです。

ご飯を噛まずに食べるってことは、食べ物が大きなまま、唾液と食べ物が全然混ざらないってことなんです。

 

どっちが消化吸収をしやすいか、わかりますよね。

良く噛んでいた方が、消化吸収はしやすいんです。

ここまでのお話、何となくイメージができましたか。

でも食べ物の消化吸収の良し悪しが、どうして身体の不調につながるのかって話です。

次でその仕組みを、詳しくお話しますね。

 

身体の不調は内臓から

 

焚き火をしたことはありますか。

気軽に焚き火ができない昨今ですが、多くの方に経験があると思います。

そんな焚き火ですが、大きな枝をどんどん投入した、火はどうなるでしょう。

燃えるどころか、もくもくと煙ばかりが出てしまいます。

 

これではちゃんと燃やすことができません。

ではどうするのかというと、燃えやすい小枝から燃やしますよね。

大きな枝では燃えにくいですが、小さな小枝なら良く燃える

 

 

これは身体の中にも言えることです。

大きな食べ物は消化吸収しにくいですが、小さく咀嚼された食べ物は消化吸収しやすい

だからちゃんとご飯は噛まないといけないってのが、先程のお話です。

 

そして忘れちゃいけないのが、消化吸収をしているのは内臓だってことです。

僕たちが食べ物を飲み込むと、内臓は自動的に食べ物を消化して栄養を吸収してくれます

この食べ物はちょっと消化しにくいから、胃でしばらく留めておこう。

なんてことを意識的にできる人、いませんよね。

食べ物を飲み込んでしまったが最後。

僕たちは内臓の働きにお任せするしかないんです。

 

そんな働き者の内臓ですが、働きすぎはやはりストレスがかかります

大きなままで、唾液ともちゃんと混ざっていない食べ物の消化吸収は、なかなか大変です。

それを一生懸命消化吸収しようとすると、ストレスでどんどん滞っていってしまうんです。

 

同じ仕事を頼まれるにも、ぐちゃぐちゃの資料を渡されるのと、整理された資料を渡されるの。

どちらがストレスなく仕事ができるかと言うと、断然後者ですよね。

誰でもぐちゃぐちゃの資料を、そのまま渡して欲しくはないですよね。

 

もしもあなたがご飯を良く噛んでいないってなら、内臓に同じことをしているんですよ。

消化吸収しにくい食べ物を、頑張って処理する。

何とか処理はできるけど、内臓はストレスでどんどん滞っていってしまう。

そんな可哀想なことを、自分の内臓にしちゃって良いんでしょうか。

 

そしてその報いを受けるのは、あなた自身です。

滞った内臓は、当然機能が下がります。

その機能低下が、さまざまな不調を身体に起こしてしまうんです。

こうして身体は不調になっていくんです。

 

ちょっと怖くないですか。

確かに一回一回の食事では、そんなにストレスも大きくないでしょう。

でも食事は、一般的には1日に3回あります。

毎食毎食、咀嚼不足が重なっていく。

いくら小さな負担でも、ちりも積もれば山となる

いつの間にか大きな負担になり、身体を蝕んでいってしまう。

 

どんなに健康的な食事をしても、サプリを飲んでも、処理をするのは内臓です。

内臓に優しくないと、いけませんよね。

その方法で最も大事なこと、それがご飯を噛むってことなんですよ。

ご飯を噛む、咀嚼。

大事にしてくださいね。

 

 

まとめ

 

本日はご飯を噛むことの大切さについて、お話をさせていただきました。

 

・ご飯を噛むことは、食べ物を小さくする、唾液と混ぜる。

・小さく、唾液と混ざった食べ物は、内臓に負担をかけにく。

 

おすすめの咀嚼方法としては、最初の一口を100回噛みます。

こうして顎というエンジンを慣らしたら、次は50回。

それ以降は、基本的に一口につき30回以上を目安としましょう。

これが健康の基本中の基本です。

どんな健康法を試すのも、すごく良いことだと思います。

でも基本を忘れてしまってはいけません

ご飯を噛む、習慣にしてみてくださいね。