疲れた時って、やたらと甘いものが食べたくなりますよね。

もうひと頑張りって時、スッとチョコレートなんて差し入れされる。

その人が神に見えます。

少なくとも、僕はそう感じます。

 

世間一般的にも、糖分って大事って言われますよね。

糖分はすぐにエネルギーになるとか、頭を回すために必要とか。

疲れてる時には、やっぱり甘いもの!

それが常識ってもんです。

 

確かに、その通りです。

疲れた時、どうしても身体を動かさなきゃいけない。

そんな時には、糖分は最高です。

 

でも糖分って、気をつけておかなきゃいけない点があるんです。

糖分最高!って摂り過ぎていると、とんでもない目に遭うことがあるんですよ。

 

糖分のお話は、とっても面白いです。

でもちょっと長くなります。

なので今回は、疲れと糖分の関係を元に、2回に分けてお話をさせていただきます。

 

 

スゴい!甘いものエネルギー

 

身体が疲れてくると、甘いものが欲しくなる

これは身体のメカニズム的にも、至極当たり前の現象なんです。

 

どうしてそんな現象が起こるのか。

まずはその仕組みから見てみましょうね。

 

3分でエネルギー

 

糖分はエネルギーになるのが早い

そんな話をよく聞きますよね。

それって本当?

 

本当です。

 

糖分は身体に取り込むと、なんと3分でエネルギーに変わります

これはもう一つのエネルギー源である脂肪酸と比べると、圧倒的なスピードなんです。

だからアスリートが競技中のエネルギー補給に、糖分をとるわけです。

スポーツドリンクとか、バナナなどの果物とか。

 

試合中にステーキ食べてる選手、見たことないですよね。

確かにステーキの脂肪(脂肪酸)は素敵なエネルギー源です。

でも脂肪はエネルギーに変換するのに、かなり時間がかかっちゃう

糖分はすぐにエネルギーを得るために、もってこいの栄養なんです。

 

しかも糖分はエネルギー変換するのに、酸素を使わないんです。

ざっくり言えば、身体のエネルギー変換回路に糖分を入れるだけでエネルギーができちゃう。

スゴいですよね。

 

3分でエネルギー化。

酸素を使わない。

糖分ってスゴい。

ささっと作れるエネルギーの原料だから、疲れている時は糖分が欲しくなるんです。

しかも糖分には、もう一つスゴい力があります。

 

脳内の快楽物質

 

糖分は、脳を愉しくしてくれるんです。

甘いもの食べている時って、幸せですよね。

甘いものが嫌いって人は置いておいて。

 

 

ほわ〜っとした、なんとも幸せな気持ちになります。

それは単に感情の問題だけではなくて、実際に糖分が脳に働きかけているんです。

 

ドーパミンって、聞いたことありますよね。

興奮作用があるって言われるホルモンです。

ドーパミンは脳内報酬系のホルモンって言われていて、脳を愉しくしてくれるんです。

 

聞き慣れないかもしれませんが、エンドルフィンってのもたくさん出ます。

エンドルフィンは、脳内麻薬と言われるホルモンです。

麻薬って言われると怖いですけど、要は快楽物質です。

エンドルフィンがたくさん出ると、脳内が幸せいっぱいになります。

 

ドーパミンとエンドルフィン。

他にもいろんな作用があり、糖分摂取で脳内はお花畑です。

そりゃ幸せな気持ちになりますよね。

 

糖分って素敵?

 

糖分ってスゴい!

糖分って正義!

ここまでのお話では、確かにそう感じます。

 

確かにスゴいエネルギー源です。

でもちょっと考えておかないと、逆に体調を崩す原因にもなるんです。

 

昼ごはんは丼ものやラーメンなどの炭水化物中心。

3時のおやつはしっかりと。

疲れた時には、糖分エネルギー補給してます。

そんな方に聞いてみます。

 

アフターファイブは元気ハツラツですか?

 

ほとんどの方は、そうじゃないと思うんです。

頭も身体も疲れてるって方が多いんです。

でもそれは、仕方ないんです。

糖分には、そんな側面もあるんですから。

 

糖分摂取に御用心

 

糖分をとりすぎることは、実は身体にとって大きなダメージになりかねないんです。

元々人間の身体は、そんなに糖分を必要としないんです。

 

糖分と脂肪のエネルギーの差

 

そのお話をする前に、糖分と脂肪の違いについて話しておきましょうね。

身体のエネルギーになるものは、主に糖分と脂肪(脂肪酸)のふたつがあります

 

糖分のエネルギーは、先にも話した通り早くエネルギーに変わります。

しかし持続力が短い。

持続力が短い分、瞬発力がとっても強いという特徴があります。

 

脂肪のエネルギーは、エネルギーになるまで時間がかかります。

でも持続力が長い。

持続力が長い分、瞬発力は糖分に負けます。

 

その違いを元に、次のお話をしましょうね。

 

糖分は非常時用エネルギー

 

糖分は元々、非常用のエネルギーでした。

脂肪から得られるエネルギーは、変換に時間がかかる。

しかも瞬発力に欠ける。

そのため、脂肪のエネルギーはいざって時には力を発揮できないんです。

 

例えるなら、肉食動物と草食動物

 

肉食動物は、自分が狩りをする立場です。

なので基本的には、急に襲われるようなことはない

なので瞬発力のあるエネルギーは、そうそう必要としないんです。

 

お肉、脂肪から得られるエネルギーは、持続力が長い。

だからライオンは、毎日お肉を食べなくても大丈夫なんです。

お腹は空くでしょうけどね。

 

草食動物は、自分が狩られる立場です。

いつ肉食動物に襲われるかわかりません

なので瞬発力のあるエネルギーが必要なんです。

 

草や根っこは、糖分を含むものがたくさんあります。

その糖分から得られるエネルギーは、瞬発力が強い。

でも持続力は短い。

だからシマウマは、常に草を食べているんです。

 

 

だから糖分中心のエネルギーで動いている人は、すぐにエネルギー不足になる可能性があります

疲れやすい、すぐに甘いものが食べたくなる。

そんな人は、糖分エネルギー中心で動いています。

 

だからアフターファイブは元気がない。

そんなことが起こるんです。

 

 

人間には糖分エネルギーは必要ない?

 

僕たち人間は、日常生活でライオンに襲われることは無いです。

だから非常用エネルギーである、糖分を積極的に摂る必要は無いんです。

 

でも脳の回転には、糖分がいるって言いますよね。

確かに脳は、身体全体で使われるグルコースの25%を使います。

これはかなりの割合です。

 

やっぱり糖分って必要じゃん!

確かに必要です。

 

しかし脳は、ケトン体(原料は脂肪酸)でも動かすことができるんです。

むしろそっちの方が効率が良く、メインのエネルギー源。

嘘だと思ったら、ウィキ◯ディアにも触りが書いてあるんで読んでみてください。

 

確かに糖分は、身体にとって大事な栄養です。

でも理論的には、糖分が無くても身体は健康的に動かすことができるんです。

 

むしろ糖分には、恐ろしい一面があります

それは身体の健康を、大いに脅かす力です。

 

癌や血管障害などの病気、老化などの身体の衰え。

そんな聞くに耐えない、恐ろしい力が・・・

 

そのお話は、次回にさせていただきますね。

お愉しみに。

 

まとめ

 

本日は糖分のお話、第一弾をさせていただきました。

 

・糖分はすぐにエネルギーになる

・糖分エネルギーは瞬発力に長けている

・糖分エネルギーには恐ろしい一面がある

 

最後に恐怖を煽るという、なかなかひどい最後でしたね。

次回でしっかり挽回しますんで、ご容赦ください。