僕の紹介する施術方法は、痛みを感じているところを施術することは稀です。

そのほとんどは、一見関係なさそうな箇所を整えて痛みを取ります

 

だから難しい、理解しにくいってお声もよく聞きます。

確かに理論を理解していないと、どうしてこんなところを?ってことは多々あります。

 

しかしその中でも、目安にできるわかりやすい方法があるんです。

今日はその方法の一つ、相似象についてお話をさせていただきましょう。

 

似ているところには繋がりがある

 

普段はあまり気にかけませんけど、身体には目に見えてわかる繋がりがあるんです。

まずはそのことをお話ししましょうね。

 

相似象(そうじしょう)

 

身体の部位には、形の似ているところがいくつかあります。

鎖骨の形と、腸骨(股関節、骨盤)の形って、似ていると思いませんか?

肩から腕にかけての形と、親指の付け根から親指にかけての形って、似ていると思いませんか?

 

こんな感じに、身体には形の似ているところがあります。

これを相似象(そうじしょう)と言います。

 

相似、中学生の数学の授業で習ったのを覚えていますか?

合同と相似ってやつですね。

合同は同じ大きさの形、相似は大きさは違うけど同じ形ってやつです。

相似証明なんての、ありましたよね。

 

その相似と、意味は全く同じです。

相似象は、大きさは違えど形は同じ身体の部位のことを言います。

 

 

繋がりがある相似象

 

不思議なんですけど、相似象の関係にある身体の部位には、なんらかの繋がりがあるんです。

相似象の関係にある部位の、同じ位置を押すと同じように痛いってことがあるんです。

 

股関節の施術方法をもとにお話をしましょう。

股関節が硬い、痛いって方は、そのほとんどが鎖骨周りが硬くなっています。

鎖骨と股関節(腸骨)の形って、似ていますよね。

鎖骨の硬さが、そのまま股関節の硬さに繋がってしまっているんです。

 

なので僕の施術では、股関節の痛みを取る際には、最初に鎖骨周りをほぐします。

鎖骨の下、鎖骨の内側、そして胸。

それらをしっかりとほぐしていきます。

 

 

すると不思議なことに、股関節周りがかなり緩んで痛みが緩和されるんです。

これは股関節と相似象の関係にある、鎖骨が緩んだことにより、股関節も緩んだんですね。

 

どうして形が似ているだけで、一方の部位をほぐすともう一方の部位の痛みが取れるのか。

その理由を説明することは、なかなか困難です。

しかし現に痛みや問題が取れ、多くの実績をあげているんです。

 

相似象学と言うものもあります。

身体に限らず、この世のは注意深く見れば相似の関係にあるものがたくさんあると言います。

山の形と雲の形が似ていたり、山容と植物の生育の姿が似ていたり。

この世は不思議、ってことでご理解ください。

 

探してみよう、相似象

 

この理論を使うと、未知の身体の痛みでも、自分で取ることができるかもしれませんよ。

実際に自分の身体で、相似象になる部位を探してみましょう。

 

相似象の見つけ方

 

相似象の関係にある部位を見つけるのは、単純に形が似ているところです。

わかりやすいのが、胸の形ですね。

左右に緩やかな膨らみのある胸は、身体中に同じような形がたくさんあります。

 

頬の形、似ていますよね。

お尻の形も似ています。

親指の付け根、金星丘も胸に似ています。

親指に至っては、肩や腕までありますね。

 

 

とにかく形の似ている部位には、なんらかの関係があるようです。

もし身体に痛みを感じているのなら、形の似ている部位を見つけ、痛みを感じるところと同じ位置を押してみましょう

痛みを感じるかもしれません。

しっかりほぐしていくと、痛みが消えていくかもしれませんよ。

 

身体の中にも相似象

 

表面だけでなく、身体の中にも相似象はあります

それは筋肉であったり、骨であったり。

それらも相似象の関係にある部位が、あったりするんです。

 

インターネットで筋肉図や骨格図を見てみてください。

結構似ているところがあるんです。

 

例えば股関節の筋肉群と、胸の筋肉群。

中央から足、腕、に繋がっている筋肉の繋ぎ方は、かなり似ています。

このことからも、股関節と胸には繋がりがあるんだなって想像ができるんです。

ちょっと難しいかもですけど。

参考にしてみてください。

 

まとめ

 

本日は相似象についてお話をさせていただきました。

ご理解いただけましたか?

 

・形が似ている部位には、なんらかの関係がある

・痛みを感じる部分と同じ部分をほぐすと、痛みが消える可能性がある

 

身体に痛みを感じて、このブログにほぐし方がまた書いていなかったら、痛みを感じる部位と同じ形をしているところを探してみてください。

ほぐしてみると、痛みがなくなるかもしれませんよ。

あくまで自分の身体に対するアプローチですが、参考にしてみてくださいね。