随分久しぶりになりますが、心のケアのお話をさせてもらいます。
この話は一見難しいんですけど、実は単純で効果的な方法です。
ぜひ取り入れて欲しいですね。
固定観念の管理
固定観念は、とても大事です。
でも時にお邪魔虫です。
その固定観念を管理していくことが、心を楽にするためにとっても大切なことなんです。
大事で邪魔な固定観念
固定観念って、とっても大切です。
脳科学者曰く、固定観念があるおかげで、僕たちは一般的な生活を考えることなく送れているんです。
息を吸うとか、地面を歩くとか、物を見るとか。
所詮は仮想現実であるこの世の中は、本来自分の意思で全てを構築しているんです。
・・・おっと、いきなり難しい発言をしましたね。
要は人それぞれ見えている世界が違うってことです。
英語が全く喋れない人が外国に行くと、何を言っているのかわからなくて辛い想いをすることがありますね。
でも英語が喋れる人にとっては、そんなの全然辛くない。
むしろ愉しい世界が広がっていると感じるはずです。
そんな具合に、人はそれぞれ全く別の世界を持っているわけです。
その世界を支えているのが、固定観念なんです。
固定観念は、全自動で世界を構築してくれる便利ツールなんですよね。
でもこの固定観念、時にお邪魔虫になることがあります。
例えばトイレに行った時、ドアを引いても扉が開きません。
誰か入っているみたいですね。
しばらく待ってはみたんですが、どれだけ待っても出てきません。
ガンガン扉を叩いても、応答無し。
だんだん限界が迫ってきます。
この世の終わりだ!と思った瞬間、別の人がやって来て言いました。
「まだ誰か入られているんですか?」
『そうなんですよ!このヤロウもう15分も居座ってるんです!出てきたら一発お見舞いしてやる!』
お見舞いできるほどの余裕があるんだろうか?
崩壊寸前の彼を見て、後から来た人はトイレの扉を見ました。
そしてスッとスライドさせて扉を開けたんです。
『えっ!!!ドアノブがついてるのにスライド式だったのっ!?』
崩壊寸前だった彼は、お礼もそこそこにトイレに駆け込みました。
ほっとしたのも束の間、彼を怒涛のように恥ずかしさが襲ってきたのでした。
めでたしめでたし。
ドアノブがついていればスライド式はあり得ない。
それは彼の固定観念です。
そんなの常識だろ?と思う方もいるかもしれませんが、実際にドアノブの付いたスライド式のドアはあるんです。
そんな細かいことを言ってもと思うかもしれませんが、そんな細かいことで彼はこの世の終わりを迎えるところだったんです。
妙な固定観念が、彼を苦しめたんですね。
固定観念に苦しめられることは、他にもたくさんあります。
周りの目が気になり、メイクや服を完璧にしないと外に出られないという方。
確かに見た目を整えるのは大事ですが、実際には他人はあなたに興味なんてありません。
みんな自分自身にしか興味はないんです。
東大に入らないと人生が開けないので、1浪2浪しながら必死に勉強している方。
確かに将来の目的によっては東大卒業がマストな場合もあるでしょうが、他にもたくさん選択肢はあります。
実際、東大に行っていない僕は人生を大いに愉しんでいます。
そんな具合に、固定観念によって人は自分で自分の首を締め付け、窒息させることができるんです。
これって、ちょっと辛いことですよね。
でも原因は自分なもんですから、どう対処していけば良いんでしょうね。
変な固定観念を消す
変な固定観念は、綺麗に消し去ることができます。
でも長年信じてきたからこそ、固定された観念なんです。
ちょっと難しいかもしれませんが、やってみましょう。
固定観念を見つける
まずはどうやったら自分の固定観念を見つけることができるかです。
消す目標の固定観念が明確に見えていないと、きちんと消し去ることはできません。
固定観念を見つける方法は、自分の感情が動くことを見つけることです。
花を見た、綺麗。
車が走っているのを見た、危ない。
予定していた電車に遅れそう、ガッデム。
それらは全て、あなた自身が持っている固定観念です。
花を見ても、汚い、煩わしいと思う人もいます。
車が走っているのを見ても、カッコいい、遅いと思う人もいます。
予定していた電車に遅れそうでも、次のに乗ろう、この際予定はキャンセルと思う人もいます。
感じ方は人それぞれ。
そしてそれは、あなたの固定観念がそう思わせているんです。
だから感情が動くということは、固定観念を見つける方法なんです。
花は綺麗なものだ、車が走ると危ないものだ、電車に乗り遅れるのは蝶野さんだ。
これがあなた自身が持っている固定観念です。
固定観念を消す方法
目標の固定観念が見つかったら、いよいよ消す作業に入ります。
パソコンのように簡単にdeleteキーを押せたら楽なんですけど、心はそうはいきません。
まずはその消したい固定観念に寄り添うことが大事です。
例えば人の評判が気になって、いつもビクビクしていることが辛いと感じている大学生のAさんがいます。
友達に、Aさんとは全く逆の、人の評価が全く気にならなくて、いつも飄々としているBさんがいます。
AさんはBさんに相談しました。
「どうしてそんなに飄々としていられるの?評判が悪くなってしまうよ。」
Bさんは答えました。
『え?別に良くない?人がどう思おうと会社員じゃないんだし、給料減らされるわけじゃない。それにこれからの人生で、この大学の何人が僕に関わってくれるのか。そりゃ人に迷惑はかけちゃいけないだろうけど、変に気にする必要なくない?』
その発言を聞いて、Aさんは面食らいました。
だってAさんの固定観念には、そんな考えは無かったからです。
でも確かにその通りだと思いました。
学生なんだし、給料減るわけじゃない。
卒業したら、ずっと付き合いを持てる友人が何人いるのか。
そう思うと、Aさんはスッと楽になりました。
以来Aさんは、変に他人の評価を気にすることなく、穏やかに愉しくキャンパスライフを過ごしましたとさ。
めでたしめでたし。
Aさんが何をしたのかというと、自分の固定観念と逆の観念を信じたんです。
自分の固定観念を1とすると、逆の観念はー1。
合わせて0になるので、Aさんの固定観念は消えます。
自分が強く信じていたとしても、その逆のことを知れば固定観念は消えるんです。
地球は平らだと訴えていた人が、衛生写真を見せられると、あぁそうなのって思います。
勉強は辛いと思っていた僕のような人も、好きな勉強が見つかると、辛いと感じなくなります。
固定観念を消したい時には、反対の観念を信じるんです。
それで±0になり、固定観念は消えます。
それが変なしがらみを取り除く、とっても簡単な方法なんです。
まとめ
本日は固定観念の消し方をお話ししました。
ちょっと難しかったですかね。
でもよくよく読めば、実は単純なことなんです。
・固定観念を消すには、まずは消したい固定観念を明確に見つける
・消したい固定観念と、反対のことを信じる
僕も最初は難しかったです。
でも慣れるうちに、パパッと変な固定観念を消していくことができるようになりました。
そうすると変なしがらみがなくなるもんですから、すごく気持ちが楽になったんです。
みなさんもぜひお試しいただきたい方法です。