どんなに施術をしても、どんなにセルフケアで身体を整えても、本当に身体が良くなったわけではありません。

身体を整えるだけでは、不十分なんです。

 

食べ物が必要なんです。

僕たちの身体は、食べ物によって作られ、動き、維持されています。

身体を整えるだけでは、車でいうところの車体やエンジンを磨いているだけ。

ガソリンやオイルを入れないと車は動かないように、食べなきゃ僕たちは生きられないんです。

 

今日は食べ物と身体の関係を、僕の昔話を元にお話ししましょう。

 

思想と現実

 

食べ物って、大いに思想が入り乱れるようです。

僕もかつてはそうでした。

 

人間50年

 

5年ほど前のお話です。

当時も僕は、自分の身体で理論や技を実証していました。

自分で経験しないと、お客様や世間にお伝えはできないって思っていたんです。

それは今も変わってないですけど。

 

当時の僕は、身体を整える技をどんどん磨き、自らの身体を整えていました。

そうなってくると、昨日よりも今日、今日よりも明日と、どんどん身体をよくしていこうとしていたんです。

あらゆる健康法を試していました。

 

そこで取り組んでいたのが、菜食主義

肉を一切食べず、野菜や穀物、果物などで過ごしていたんです。

 

今の僕なら、アホか!って怒鳴るでしょう。

自分の体質も考えず、人から聞いた健康法を信じ、ただ思想のみでやっていたんですから。

 

おかげでみるみる痩せましたよね。

体重計に乗るたび、減っていく体重に喜んでいました。

本当の健康がどういうものかも考えず、目の前の数字に一喜一憂していたんです。

 

しかし厄介なのは、自分自身は健康だと信じていたことです。

これだけ毎日身体を整え、健康的な食事をしている。

今の僕は最高だ!なんて思っていました。

 

そんなある日、嫁ちゃん(当時はまだ結婚してない)と一緒に、紅葉を見に行ったんです。

県内でも有名な紅葉スポットでした。

そんな場所は食べ物も美味しい。

紅葉の前に、お昼ご飯を食べることになりました。

 

僕が頼んだのは、わかめうどん。

しかしそのオーダーは、嫁ちゃんによって阻止されました

代わりに2,000円もする、地元牛を使ったすき焼き定食をオーダーしたんです。

嫁ちゃんがご馳走するって譲らなかったんです。

 

せっかくのお気持ちだけど、僕としては不服です。

こんなに健康的な食事をしているのに、そこに肉を投入されるなんて。

 

「肉は食べなくても良いんだよ。僕はこんなに健康的じゃないか。」

 

ちゃんと鏡見てる?明らかにやつれてきてるんだよ。ちゃんとお肉食べないと。』

 

僕は気づかなかったんですが、当時の僕はかなりやつれていたそうです。

今思えば、健康法だと言って短期間に5kgも体重を落としていたんです。

そりゃやつれて見えますよね。

しかし僕は食い下がったんです。

 

「大丈夫だよ。だって戦国時代の兵士は、ちょっとの米や野菜であんなに戦さができてたんだよ。だから僕も大丈夫なんだよ。」

 

なんちゅー理論でしょう。

そんな無茶苦茶な理論に対し、11歳年下の嫁ちゃんは僕に一喝したんです。

 

『だから人間50年なのよ!!!!!』

 

 

僕はぐうの音も出ませんでした。

おっしゃる通りすぎて、何の反論もできなかったんです。

 

萎縮しちゃった僕の前に、すき焼き定食が運ばれてきました。

すっごく美味しかったです。

そして僕の唇は、紅でも差したか?というほど真っ赤になりました。

唇は胃腸の調子を表します。

胃腸が活性化されたんでしょうね。

 

嫁ちゃん、本当にありがとう。

僕は君がいないと、どこかでのたれ死んでいるんでしょうね。

これからもよろしく。

 

思想に支配されていた僕

 

僕は体質的に、肉を食べないといけません。

そもそもほとんどの方たちは、肉を食べなきゃいけないんです。

 

だって身体はタンパク質でできているんですもん。

筋肉も内臓、身体を構成するさまざまなものがタンパク質でできています。

 

胃もたれだからって、消化に良いもの食べてませんか?

それより焼肉食べた方が良いですよ。

胃はタンパク質でできて動いているんです。

そのタンパク質が足りないから、胃もたれしているんです。

お客さんにして実践してもらったところ、翌日にはケロッと胃もたれは治っていました。

症状によっては、いろんな対処方法があるでしょうが。

 

 

これは思想ではなく、科学です。

タンパク質不足を、タンパク質を補うことで解消したんです。

それを変な思想で、ドロドロにしたお粥を噛まずに食べたら、ますます胃もたれします。

それは健康とは言えません。

 

当時の僕も、思想に支配されていました。

菜食主義は健康的だ、身体に優しい。

ちゃんと調べもせずに、自分の身体も知りもせずに、そんな思想を抱いていました。

 

でも現実には、穀物は糖質を多く含むので身体には良くない。

タンパク質と脂質が極端に減ったもので、身体を構成することができずにどんどん体重が減っていく。

そして嫁ちゃんに心配されたんです。

これでは健康とは言えませんよね。

 

健康の考え方

 

でも僕は思想が悪いとは言いません。

それもありです。

でもちゃんと知った上で、自分の意思で判断して欲しいんです。

 

思想と真の健康は違う

 

世の中には、真の意味での菜食主義者の方がいらっしゃいます。

それは宗教の戒律であったり、自身の想いであったり。

動物の命をいただいて、生きていくことはできない。

肉の重要性は知っているけど、それは私のポリシーである。

それならそれで構いません。

 

 

問題なのは、裏付けを取らないまま思想のみで突っ走ること

当時の僕のように。

 

食べ物の問題って、多分に思想が入り込むんですよね。

だからこれまで、僕は食べ物についてあまりお話をしませんでした。

 

私は肉はいけないと思う!サプリメントなんていらない!

そう思うなら、それでもOKです。

でもご自分で、ちゃんと裏付けをとってもらいたいですよね。

 

誰かに言われたから、雑誌で読んだから、テレビで見たから。

そんな理由で決めてはほしくない。

ちゃんと自分の身体を知り、科学的な仕組みを知った上で、判断して欲しいです。

 

思想はもちろん尊いです。

でも思想と真の健康とは、全くの別物なんです。

 

自分で自分の健康を決めよう

 

でもある意味、当時の僕も健康だったんです。

だって自分は健康だって思っていたんですから。

 

健康は、人によってその形が違います。

タバコが生き甲斐って方が、タバコを辞めて精神を病んでしまうと、それは健康とは言えないんです。

 

その辺は自分で決めて欲しいです。

僕の場合は、当時でも健康であると思っていました。

でも今では、当時はただ思想に支配されていただけと思っています。

肉を食べ、野菜も食べる今の方が、断然健康であると思います。

 

考え方は人それぞれです。

人の意見やイメージを鵜呑みにせず、自分で調べて判断する

そうして自分の健康を確立して欲しいですね。

 

まとめ

 

今日はちょっと説教臭くなりましたか?

でも健康を考える上で、とっても大事なことであると考えます。

 

・健康の価値観は、人それぞれ

・人の意見やイメージを鵜呑みにしない

・思想に支配されるのは、真の健康ではない

 

僕に関わってくれる方には、ぜひ自分で自分の身体のことを考えて欲しいです。

そのためにこのブログを活用して欲しいですね。