太ももの後ろ、しっかり柔らかいですか。

僕はかつて、この部分が硬くて運動中に肉離れを起こしたことがあります。

その痛いこと痛いこと。

今でも鮮明に覚えています。

 

そんなの学生の時だけよって思われるかもしれません。

でも意外と、この部分が原因で身体に痛みを起こしている場合があるんです。

今日は太ももの後ろの張りを取る方法について、お話をさせていただきます。

 

 

生活を支える太ももの後ろ

 

太ももの後ろの筋肉は、この地球上で生きていくためになくてはならない筋肉なんです。

その仕組みをまずはお話ししましょうね。

 

ハムストリング、抗重力筋

 

太ももの後ろの筋肉を、ハムストリングと呼ぶ場合があります。

運動をしている方には、こっちの方が聞き馴染みがあるでしょうね。

ハムストリングが硬いと、運動のパフォーマンス低下や、肉離れなどの怪我の元になると言われます。

 

他にも、抗重力筋とも呼ばれます。

読んで字のごとく、重力に抗う筋肉です。

要は直立、立つための筋肉ってことですね。

私は運動をしないよって方も、立たないって方はいないでしょう。

地球上に立っている限り、僕たちは太ももの後ろの筋肉にお世話になっているわけです。

 

 

運動どころか、生活を支える太ももの後ろの筋肉。

ひとくくりに筋肉と言っても、いろんな筋肉が複雑に絡んでできています。

大腿二頭筋に半腱様筋、奥の方には大内転筋などなど。

詳しく知りたい方は、筋肉図を見てみてくださいね。

 

図を見たらわかるんですけど、その一つ一つがとても太くて立派です。

そりゃ身体を支えるんですもんね。

しっかりしていないと、身体を支えることができないんです。

その太くて立派な筋肉が、重なるようにして太ももの後ろの筋肉は作られているんです。

 

太ももの後ろの筋肉が硬くなったら?

 

この筋肉たちが硬くなり、張ってしまうと、どんなことが起こると思いますか。

 

立つための筋肉なんだから、立つことができなくなる?

最悪、そうなってしまうでしょう。

一般的には、腰が痛くなります

腰椎すべり症の原因とも言われています。

そこまで行かなくても、なかなか取れない腰の痛みを起こしてしまいます。

 

スポーツをしている方は、成績不振や怪我の元です。

分かりやすい例えをするなら、太ももにガシッと重りをつけた状態で運動をするようなものです。

これで成績上げろと言われても、無理な話です。

それに重たいし動きが悪くなっている状態で頑張れば、怪我をしても仕方がない。

 

太ももの後ろは、しっかり柔らかくしておきましょうね。

でも筋肉が大きい上に、身体の背面はほぐしにく。

そこで関係するところを整えて、太ももの後ろを整えて参りましょう。

 

太ももの後ろの筋肉の緩め方

 

太ももの後ろの筋肉を整えるために大事な部分はいくつかありますが、今日はそのうちの3点を紹介します。

まず最初に整える場所は、です。

胸と太もも、関係ある?って思いますよね。

確かに離れているし、一見関係があるようには思えません。

 

しかしこのブログを読んでいる方には聞き覚えがあるはず。

相似象です。

相似象とは、形が似ている部分にはつながりがあるという考えです。

 

鎖骨の形ををお尻と捉えると、胸は太ももの部分になります。

そもそも胸もお尻の形と似ているので、胸をほぐすことはお尻と太ももの後ろをほぐすことになります。

便利です。

 

 

胸をほぐすには、胸骨の淵から外に向かって、脇から内側に向かってほぐします

胸の筋肉も、とても大きいです。

しっかりほぐすと、太ももの後ろはかなり柔らかくなっていきます。

 

続いてほぐすのは、太ももの内側です。

太ももの内側は、直接後ろとも繋がっているので、しっかり整えておく必要があります。

 

太ももの内側のほぐし方は、何度か紹介をしていますね。

筋肉が大きなものですから、肘を使ってほぐすと効果的です。

肘を内側に当て、下に向かって剥がすようにしてほぐします。

 

 

その際に、膝は90°以上に曲げておきましょう。

あまり曲げすぎると、筋肉が盛り上がってほぐしにくいんです。

痛いとは思いますが、少しづつトライです。

 

最後に太ももの外側をほぐします。

太ももの外側は、張り詰めたように硬い方がたくさんいらっしゃいます。

腸脛靭帯という大きな靭帯もありますし、硬くなりやすいんですね。

 

この部分は直接ほぐすのではなく、ゆらすって手法を使うと効果的です。

筋繊維に向かって手を添え、その手の上に反対側の手を添えます

横に優しくゆらしてあげると、太ももの横の硬さが緩んでいくんです。

 

 

こんなんで良いの?と思われるかもしれません。

この方法は、筋膜(ファシア)を緩めていく方法なんです。

ガッツリほぐして、下手をしたら怪我をするよりよっぽど安心で効果的です。

ゆっくり優しく、やってみてくださいね。

 

この3点を整えることで、太ももの後ろの筋肉はかなり柔らかくなります。

立つことに対するストレスが軽減されるので、腰の痛みの緩和にも効果的。

スポーツをする方には、成績向上や怪我防止に期待が持てます。

ぜひやってみてくださいね。

 

まとめ

 

本日は太ももの後ろの張りを取る方法について紹介をさせていただきました。

 

・太ももの後ろの張りは、腰痛や怪我の元になる

・張りを取るためには、胸、太ももの内側、外側をほぐす

 

一見大きくてほぐしにくい部分にも、ちゃんと対処方法はあります。

しっかり予防、改善をしていきましょうね。

 

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