うちの店には、子どものお客さんも少なくありません。
肩こりや腰痛、首の痛みなどの身体の痛み。
側弯症やO脚、猫背などの身体の問題。
スポーツの能力向上や、集中力を高める施術など、色々やってます。
子どもに整体が必要?って思うかもしれませんね。
今の時代、子どもにこそ整体は必要であると思います。
今の親が育ってきた環境と今とでは、全然違うからです。
食べ物も違えば、普段遊ぶ環境も違う。
その影響もあってか、体調を崩す子どもも多い。
だったらちゃんと対処していかないとですよね。
僕の店で身体を整えるって、大事だとは思います。
でもそれ以上に大事なのは、普段の生活を整えることです。
その原因はさまざまなんですが、これはと共通した問題があります。
それは、食事を落ち着いてとっていないと言うこと。
テレビを見ながら、ひどい時にはスマホやゲームをしながらご飯を食べる。
もちろん咀嚼はほとんどできていない。
そうして唾液と混ざらず、消化しにくい食べ物は内臓に負担をかけます。
一回一回は小さな負担だとしても、積み重なると大きな負担になります。
その負担は、やがて身体の問題を引き起こす、大きな原因となります。
なので僕は、テレビなどを消し、しっかりご飯を噛んで食べることをお勧めしています。
こればかりは、僕が直接見てあげることはできませんからね。
通っていただいているご家庭では、テレビやスマホを消して食事をしていただいているようです。
でも問題は、なかなか咀嚼ができないことなんです。
『いつも言ってるんですよ、よく噛んで食べなさいって。』
『言っても聞かないんですよね、どうしたら良いんでしょう。』
一緒に来ているお母さんが、そうおっしゃいます。
しかしお母さんの顔を見て、その原因がわかったんですよね。
確認のために、お母さんがトイレに行った時に子どもに聞いてみました。
「ご飯食べる時、お母さんはちゃんと噛んで食べてる?」
『噛んでない。』
「そっか〜、お母さんが噛んでないんじゃ言うこと聞けないよね。」
『だよねぇ〜。』
まずはお母さんがちゃんと咀嚼をするようにしてみたところ、子どももちゃんと咀嚼をするようになりました。
あなたが上司に注意を受けたとします。
しかしそれは上司もできていなかったとしたら、素直に言うことを聞けるでしょうか。
聞けないですよね。
まして子どもは我々よりも、優れた観察力と感性を持っています。
自分ができていないことを、子どもにやらせようなんて無理ですよ。
もしやってくれるとしたら、それは子どもがとても可哀想です。
親を喜ばせるために、意図的に、あるいは無意識に頑張っているんですから。
意図的ならまだ良いでしょう。
反抗期にちゃんと反抗できますから。
でも無意識だった時は大変です。
ある日突然パンクする時が来るからです。
そこまで深刻でなくても、子どもに言うことを聞かせようと思うならまずは親からです。
親がやってることなら、自然と子どもにも身に付きます。
子どもを自分より下だと思わないことですね。
その意識ってすごく大事だと思います。
僕はまだ1歳になる前の息子を、心からリスペクトしています。
身体に無駄な力が入っていないのは、身体の仕事をする者としては憧れです。
我が家の誰よりも味覚が良く、お米の炊き上がりの良し悪しがすごくわかります。
僕が帰ると、眠っていてもパッと目を覚まします(通称、お父さんセンサー ※嫁ちゃんが本気で迷惑がっています)。
とてもじゃないけど、下に見ることなんてできません。
何もできないんじゃない、これから何でもできるんです。
僕たち親が、子どもに何かを伝えるときにはそれなりの行いをしませんとね。
それが子どもの前に、まずは親からやるってことです。
親の皆さんには、ぜひ心がけていただきたいことです。