身体が錆びる、なんて話を聞いたことはありませんか。
妙に健康志向の人が、身体って錆びるんですよ、気になりませんか。
そんなあなたにコレ！驚異の効果！
なんて健康食品の通販みたいですね。
なんだか胡散臭い、なんて感じる方もいるかもしれません。
しかし実際に、身体は錆びるんです。
酸化すると言った方が良いでしょう。
中学校の理科で、鉄が酸化することを錆びると習いましたね。
だから身体も錆びる、なんて言い方をするんです。
厳密には酸化です。
僕たちは呼吸で酸素を取り入れます。
酸素は身体のエネルギーの元になったり、様々な活動に使われます。
その際に発生するのが、活性酸素です。
この活性酸素には強い毒性があり、身体を酸化させてしまうんです。
身体の酸化は、さまざまな弊害を起こします。
錆びついた車の調子が悪くなるように、身体の調子も悪くなるんです。
一番言われているのが、老いです。
身体の酸化が進む＝老化が進むことだと考えられています。
シワが入るのも、肌にハリが無くなるのも、身体の酸化が原因だと言われています。
その他にも内臓の機能低下、それによる身体全体の機能低下が起こると言われています。
身体の機能が下がるってことは、病気になりやすくなったりするわけです。
病気の原因は様々ですが、身体の酸化が大きく影響していることは間違い無いでしょう。
そんな怖い身体の酸化ですけど、仕方のないところではあるんです。
だって僕たちは、酸素を取り入れることで生きているんですから。
生きている限り身体の酸化を完全に防ぐことはできないんです。
でもちょっと疑問なのが、どうして若い時にはお肌ピチピチなのかってことです。
思い出してみると、健康に気を使っていたわけではない。
成長中ってのもあるんでしょうけど、どうしてあんなにイキイキしていたのでしょう。
もちろん若い時、子どもの時でも身体は酸化します。
呼吸をしているんだから、それは変わりません。
では何が違うのか。
それは、活性酸素を除去してくれる物の量が違うからなんです。
SOD（スーパー・オキサイド・ディスムターゼ）という物質があります。
これは身体を酸化させる源、活性酸素を除去してくれる強い味方。
若い時には、身体の中で発生する活性酸素の量を、SODの活動量が上回っているんです。
だからお肌ピチピチ、毎日イキイキしているわけです。
このSODですが、残念ながら20歳を境にどんどん減少していきます。
身体の抗酸化力が下がるってことですね。
なのでビタミンとかなんとか、様々な抗酸化作用のあるものを食べましょうって言うわけです。
抗酸化については様々な方法、考え方があるのでここでのお話は控えておきましょう。
ここではそもそも、活性酸素を発生しにくいようにしようってお話をさせてもらいます。
酸素を使って生きている以上、酸化を完全に防ぐことは無理です。
でも生活の中で、活性酸素を抑える方法はあります。
その代表的なものが、食事です。
糖質過多の食生活は、活性酸素を大量に出してしまう原因になります。
糖質を摂ると、血糖値が上昇します。
上がりすぎた血糖値を下げるために、インスリンが大量に分泌されます。
こうして一気に血糖値を下げるわけですが、これでは血糖値が下がりすぎてしまうんです。
下がりすぎた血糖値は、アドレナリンやコルチゾールといったホルモンが上げてくれます。
しかしここでも上がりすぎが起こってしまい、再びインスリンが血糖値を下げます。
しかしまた下がりすぎ、次は上がりすぎとしばらく続き、だんだん正常値に落ち着いてくるんです。
このような血糖値の乱高下を、血糖値スパイクと言います。
グラフにしてみると、その名の通りスパイク状になっているんです。
このスパイク状になった時、活性酸素は一気に発生します。
しかも発生する場所が血管内なもんですから、血管壁を傷つけるんです。
傷ついた血管壁を治すために、コレステロールが出てきます。
しかしカサブタみたいになってしまうので、重なってくると血管が狭まり、血管障害を起こす原因になるんです。
食事に気をつけて、活性酸素の発生を抑える。
これなら意識してできますよね。
糖質過多の食生活、甘いものの食べ過ぎに限らず、炭水化物中心の食生活。
これが身体を錆びさせる、大きな原因になってしまっているんです。
現代日本の食生活は、とにかく炭水化物中心。
糖質を制限しすぎちゃいけないなんて言いますけど、そもそも摂りすぎなんです。
ちょっとは気をつけた方がいいわけですよ。
健康方法って、一回試しただけでは全くと言っていいほど無意味です。
継続的に行っていくことで、初めて効果を出します。
食事に気をつけるって、継続的に行える健康法の代表です。
ぜひお気をつけくださいね。
