食事は本当に大事です。
どんなに身体を整えても、運動をしていても、食事がガタガタだと全くと言って良いほど効果が無くなります。
言わずもながら、僕たちは食べ物を食べることでエネルギーを得ています。
しかし食べたものがそのままエネルギーになるのではなく、身体が様々な処理を行ってくれているんです。
まず食べ物を口に入れ、咀嚼をすることで細かく噛み砕き、同時に唾液と混ぜます。
ドロドロになった食べ物は食道を通って胃に行き、胃酸による消化が行われます。
しっかり消化された食べ物は腸に行き、それぞれに合わせた処理を各内臓が行ってくれます。
僕たちの身体が動くのは、ATPと言うもののおかげだということはご存知でしょうか。
ATP(アデノシン三リン酸)のエネルギーで、僕たちは活動しているんです。
そのATPを作るのも、もちろん僕たちの身体の中。
解糖系、ミトコンドリアの中のクエン酸回路や電子伝達系の働きにより、ATPを作っているんです。
簡単に言っちゃえば、食べ物を食べた後にめちゃめちゃたくさんの処理を行い、初めて僕たちはエネルギーを得ているんです。
その処理を行っているのは、僕たちの身体なんですよね。
その身体に、適当に食べ物を放り込んだらどうなるでしょう。
ガソリン車に軽油を入れたら、どうなるかご存知ですか。
一応走るんですけど、エンジンの調子が著しく下がるんです。
最終的には、様々な部品の交換が必要になります。
戦時中、ガソリンの質が悪くてエンジン不調を起こしていたって話があります。
日本軍の戦闘機が、性能は良いはずなのに実力を出しきれなかったってご存知でしょうか。
あれは多分にガソリンの質が問題とされています。
適当なものを身体に取り込むのは、やはり褒められたものでは無いんですよ。
事実、アトピーや蕁麻疹で苦しむ方に食事を改善していただくと、それだけで症状が良くなることが多々あります。
とは言っても、食事が大事だってことは皆さんご存知だと思います。
今の世の中、様々な食事による健康方法が出回っていますしね。
いろんな考え、いろんな方法があります。
あまりにありすぎて、何をしたら良いのかわからない。
そんな方も多いのでは無いでしょうか。
そんな時に大事にして欲しいのは、自分がどうありたいかです。
食事による健康方法は、人によって違います。
万人に共通する食事療法は、無いと思います。
例えばボディービルダー。
彼らはとにかく脂質を抑え、綺麗な筋肉を作らなくてはいけません。
その際に用いられる方法が、ローファットと呼ばれる方法です。
読んで字のごとく、低脂肪な食事をメインに取るというものです。
できるだけ脂質を抑え、糖質やタンパク質中心の食生活です。
身体に余分な脂肪がつかないため、ダイエットをしたい方にも人気な方法です。
しかしエネルギー摂取のメインが糖質になってしまうため、血糖値が上がります。
上がりすぎた血糖値は下げなくてはならず、血糖値の乱高下が起こります。
こうなると身体に活性酸素が発生しやすいですし、血管も傷つきます。
あらゆる血管障害の元となるんです。
菜食主義、ヴィーガン、マクロビオティックというものもありますね。
それぞれに内容が異なるんですが、簡単に言えばベジタリアンで、肉や魚を食べないって食事方法です。
確かに健康的で、便通も良くなると言います。
僕も一時期やっていました。
しかし菜食主義となると、どうしてもエネルギー摂取を糖質に頼ります。
炭水化物も糖質ですからね。
そのため、先程のローファットと同じような症状が現れがちです。
完全にやるより、ほどほどにしておいた方がいいかもしれませんね。
一見健康的に見えても、実は身体の理念から外れている場合も多々あります。
もちろんそれぞれの食事療法は素晴らしく、その時々で必要とされている方もいらっしゃると思います。
なので、自分がどうありたいかという点が非常に大事になってきます。
本で読んだから、SNSで話題だからと取り入れるのは、非常に危険です。
思想に囚われることなく、しっかりと熟考して食事療法は決めてくださいね。
それに、現代の食事はメンタルの要素が強いということも覚えていてもらえればと思います。
この記事を書いている2021年12月6日現在、僕は断食中です。
3日間の準備食を経て、完全断食3日目です。
この間、塩と水しか口にしていません。
いつもみたいな力は出ません。
ですがお腹が空いたという感覚は無いですし、こうしてお仕事も普通にできています。
でも自由に食べられないということで、ストレスは感じています。
食事はメンタルなんだなってことを、しみじみ感じます。
感情を満たすために食べる、振り返ればよくやっていたなと感じます。
食事は愉しく、素晴らしいです。
エンターテインメントとして、本当に素晴らしいことだと思います。
しかし断食をやっていて思うことがあります。
病気になり、食事制限が死ぬまで続く・・・こんな地獄は無いですよ。
死ぬまで好きなものを食べ、飲み、愉しく生きたい。
そのために、日頃からちょっとした我慢をすることって、すごく大事だと思います。