ほぐしてもほぐしても、整えても整えても、どうしても取れない痛み。
そんな厄介な痛み、感じたことはありませんか。
実は私自身も、時々感じることがあります。
最近では、断食中に感じました。
やたらと腰が痛いのです。
整えてもなかなかスッキリすることがなく、湿布のお世話になりました。
痛いと言っても、一般の痛みと比べると軽度なんでしょうけど。
どうしても取れない痛みの原因。
それは心であったり、トラウマであったり、本当に様々なものがあります。
その中に、圧力というものがあります。
圧力の不均衡で、身体が痛くなるんです。
圧力の不均衡って、なかなか聴き慣れないですよね。
わかりやすく言うと、妊婦さんの腰痛です。
妊婦さんは、臨月に近づくほど腰が痛くなる傾向があります。
私の店でも、妊婦さんが腰痛の改善に来られることが度々あります。
どうしてそんなに腰が痛いのか。
姿勢の乱れ、重たいお腹を支える。
確かにそれもあるでしょう。
しかし大きな原因として、胎児の成長に伴う腹圧の変化というものがあります。
お腹の中で赤ちゃんが大きくなるんですから、どうしても圧力は大きくなりますよね。
それまでは外との圧力(気圧)と均衡を保っていたお母さんの身体。
赤ちゃんが大きくなることで圧力に不均衡が生まれ、腰が痛くなってしまうんです。
よくポテトチップの袋を山に持っていくと、パンパンになるって言いますよね。
あれは袋の中の圧力が、標高が上がることで外の圧力より強くなるからです。
これと同じようなことが、妊婦さんの腰で起こっているんです。
そりゃ腰は痛くなりますよね。
だからある意味、妊婦さんの腰が痛くなるのは当然と言えば当然なんです。
もちろん対処は必要ですけどね。
このように、圧力に不均衡が生じると痛みを生じる場合があります。
私が断食中に腰痛を感じたのは、絶食で腹圧が低下したからでしょう。
食事を再開してからは、嘘のように腰痛は消えましたから。
開腹手術によっても、腹圧は変化するようです
臓器の一部を切り取るとか、もちろん腹圧は変わりそうです。
その影響からか、開腹手術後に腰痛を訴える方はとても多いようですね。
これも仕方がないと言えば仕方がないのですが、痛みを感じる方にとっては大問題です。
なんとか解消していきたいですよね。
解消方法としては、実に様々です。
身体を整える、食事を整える、エネルギーを調整するなどなど。
そもそもその痛みが、本当に腹圧の変化からきているのか。
それすらも人それぞれです。
『ずっと腰が痛いんですけど、治りますかね?』
というお問い合わせに対して、
「みてみないと何とも言えません。お力になれるとは思いますが。」
とお答えせざるを得ないのは、そのような理由からです。
身体の痛みって、本当に複雑なんですよね。
きちんと治していきたいなら、きちんと見ていく、対処していくことが大事ですよね。