昨日のお話です。
夕食を終え、息子が寝た後、妻が肩を押さえながら言いました。
「肩が痛いの。お願いしていい?」
もちろんやりますよ。
そこで一般的な肩の施術を行いました。
しかし、まだ痛みが残ります。
「腕を後ろにした時に激痛が走るな。」
これはこれは。
最初からきちんと問診して行うべきでした。
仕事モードではなかったので、ご容赦ください。
一口に肩こり、肩の痛みと言っても、痛みの感じ方や原因は本当に様々です。
肩の痛みの取り方ということで、私もセルフケアの方法をお伝えしてはいます。
しかしそれはあくまでも一般的な肩の痛みの取り方です。
かなり楽にはなりますが、完全に取り除くには細かな調整が必要です。
痛みの原因となる部分、根っこを見つけることが必要です。
妻の肩の痛みも、細かく調整を行いました。
一つの施術を行うと、痛みの位置や感じ方が変わります。
最終的には、肘を曲げた状態で腕を引くと痛みが出ます。
最後に行った施術は、上腕の後ろにある筋肉の緊張を取るという施術でした。
具体的には上腕三頭筋の外側部の、肘側の腱が硬くなっていたんですね。
カルシウム沈着と言います。
筋肉を緊張させる際に付着するカルシウムが沈着を起こし、慢性的な硬さを生んでいたんです。
そのカルシウム沈着を溶解させると、肩の痛みは全く無くなりました。
多少筋肉疲労もあったもので、多少の違和感はあるかもしれません。
しかし数日のうちに、痛みや違和感は無くなるでしょう。
今回の根本原因は、肩とは離れた肘あたりにありました。
他にも胸であったり、脇腹、お腹、足などに原因がある場合もあります。
肉体的な原因はもちろん、心であったり、身につけているもの、因果関係など、身体の痛みの原因を見つけるって、本当に複雑で難しい。
だからこそきちんと見て、きちんと対処していくことが大事だと思うわけです。
今回の妻の症状も、痛みはすぐに取り除けました。
しかしそれまでのプロセスを見直し、改善しなくては根本解決にはならないでしょう。
その見極め、対処をしていくことが大事ですねよ。
私はその点をとても大事にしています。
私の記事を読んでいるだけという方も、その点を大事にしている術者の方と巡り合ってほしいと切に願います。
正直申し上げて、今の私では100%原因を断定することは難しいです。
それでも、かなりのところまで症状を改善できるようにはなりました。
そうしてベストに限りなく近づけるため、日々勉強や修行に明け暮れているんです。
身体の勉強って、本当に難しい底無し沼です。
これからも頑張っていきますね。