新しい技術を導入してから、身体の痛みを取る精度がかなり高まりました。

特にStandard施術では、一つ一つの痛みを着実に取っていきます。

先日は、しつこい肩の痛みを施術させてもらいました。

 

普通に立っている分には、若干肩に違和感はあるけど痛みは無い。

しかし背中を洗う時など、腕を前へ後ろへ動かす(水平内転、外転)させる時に肩が酷く痛みます

 

一般的な肩の痛みを取る施術を行っても、ほとんど痛みは消えませんでした。

今回の事例には、症状に合わせた施術が必要です。

 

腕を水平に横に上げ、そのまま前後に動かす動きを水平内転、水平外転と言います。

水平内転をする際に用いる筋肉は、三角筋(前部繊維)と大胸筋、協力筋として鳥口腕筋という筋肉が使われます。

水平外転をする際に用いる筋肉は、三角筋の(後部繊維)、協力筋として肩甲骨にある大、小円筋に棘下筋。

 

参考までに名前をあげました。

こんなにいろんな筋肉使ってるんだと、思っていただけるだけで結構です。

 

しかも腕の動きに合わせて、首を前に曲げるとか、背中を丸めるとか、上体を捻るとか・・・

様々な他の部位の動きが絡み合い、お客様が痛みを感じる『背中を洗う』動作が行われます。

 

いったいどれほどの筋肉が作用しているのか。

しかもそこに神経や関節、脈管といった他の要素も絡んでまいります。

 

身体の痛みを処置するためには、解剖学の知識が必要不可欠だってことがご理解いただけるでしょうか。

まだまだ局部的ではありますが、解剖学を学んで処置をするStandard施術がよく効く理由はここにあります。

 

 

今回の施術も一つ一つの動作と、それに伴う痛みを確認しながら行いました。

時間も一つの痛みに15分と、通常よりも長くかかりました。

それでも、最初に感じていた痛みをほぼ消すことに成功しました。

 

最終的によく効いたのは、肩の後ろにある三角筋(後部繊維)とそれに伴う神経と脈管。

三角筋の痛みで生じたのか、背中の胸椎と肩甲骨を結ぶ大小の菱形筋、そして首から肩甲骨へ繋がる頸腸肋筋という筋肉、そしてそれらに伴う神経と脈管でした。

 

しかし若干の違和感は残ってしまいました。

おそらく肩甲骨の裏側にある、肩甲下筋という筋肉を施術しなくていけないんでしょうけど。

無理矢理やると、今の技術ではかなりの痛みが生じるので、そこは残ってしまいました。

もっと勉強します。

 

このように、一つ一つの動きに合わせて解剖学を使って施術を行うと、着実に身体の痛みを小さくしていくことができます

お師匠さんがいつもおっしゃいますが、解剖学の知識は施術家にとって本当に必須です。

これからもしっかりと勉強して参ります。

 

身体のしつこい痛みでお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。

解決の糸口が、掴めるかもしれませんよ。