子育てを整体を通してサポートしている整体明。
そんな店が、とんでもないことを言っていると言っているとお想いになりますかね。
しかし私は、子育てをする上で子どもの幸せを第一には考えていません。
第一は私自身です。
酷いことを言っているように感じますか?
しかしこれは、多くの専門家が提唱している事実です。
子どもの幸せを第一に考える。
親として当たり前のことであると、長らく信じられてきました。
しかし最近では、その考え方が見直されてきています。
子どもを育てるのは、親です。
親が子どもより幸せでなくて、どうして子どもを幸せにできるんでしょうか。
子どもは親のことを、びっくりするほどよく見ています。
まだ2歳に満たない我が子でも、そのことをしみじみ感じることが多々あります。
私の体調が悪く、いつもよりも僅かにイライラしていた時のことです。
普段は問答無用で甘えてくる我が子が、なぜか少し距離を取っている。
ほんの僅かな私のイライラに、彼は敏感に反応していました。
妻と私が、ソファでくつろいでいた時のことです。
お菓子の袋を拾った我が子は、最初妻に袋を持ってきました。
しかし渡す直前に私を見つけ、そそくさと私の方に持ってきたのです。
その時妻は、考え事で頭がいっぱいでした。
すごいと思いませんか。
声や態度だけでなく、発している雰囲気でも子どもは親の様子を察し取るんです。
子どもの嘘はつけません。
そんな子どもに対して、子どもの幸せを一番に考える、我が身を犠牲にして尽くす。
それが子どもにとってどれだけ迷惑なことか、私は痛感したんです。
子どもには幸せいっぱいな親の姿を見せるべきなんです。
その姿を見て、子どもは安心して自分の幸せを追求できます。
子どもはなかなか親を超えることはできません。
一部の天才を除いては、大体親と同じように育っていきます。
同じような生活水準、同じような仕事、同じような考え方。
それはずっと一緒にいる親を見ているから、いつの間にか『こんなもんだ』という価値観が作られていくのです。
子どもより幸せでない親の姿を、子どもにずっと見せつける。
それがどれだけ子どもの足を引っ張ってしまうのか。
そう感じた時、私は自分こそ一番幸せであろうって思ったんですよね。
故に、私は常に自分の幸せを追い求めています。
楽しそうな私の姿を、彼に見せつけています。
時には悩む姿も、苦しむ姿も。
そして彼に救いを求めます。
『父さん頭痛いんだよ〜撫でてくれよ〜』
なんてな感じで。
すると優しい彼は、頭を撫でてくれます、背中をトントンしてくれます。
本当に幸せです。
とは言っても、子どもが泣いている横で自分の趣味に没頭しているってわけではありませんよ。
そこは勘違いしてはいけませんけどね。
子どもの幸せを第一に考えてはいけない。
親は幸せな自分を、子どもに見せつけるべきです。
自分の幸せ、追い求めていきましょう。