魔の2歳児と呼ばれる時期が、刻一刻と迫ってきています。

育児の経験がある方の多くは、確かにあの時は魔だったな〜と思われる方がほとんどではないでしょうか。

 

2歳児となると、かなり言葉がハッキリとしてくる。

自分の意思もしっかりしてくる。

要はかなりの知恵がついてくる訳です。

 

しかし3歳くらいまでは、世界は自分を中心に回っていると思っているもの。

ということは、どうなるのか。

少しでも自分の思い通りにならないと、この世が終わるかの如く発狂してしまうのです。

 

知恵がつき始めてから落ち着くまで、約1〜2年ほど続きます。

ちょうど2歳の頃と重なるものですから、魔の2歳児と呼ばれる訳ですね。

 

我が家のプリンス、さくやくんにもその片鱗は大いに見えてきています。

食べる順番が違った、ぎゃーーー!

座りたい場所が違った、ぎゃーーーーー!!

欲しいジュースが貰えなかった、ぎゃーーーーーーーー!!!

 

しかもその声は、かなり高い上に大きい。

油断していると、本気でびっくりします。

 

そんなに叫ばなくても。

そんなに悲しまなくても。

本人はいたって真剣なのはわかるんですけど、私たちが見ているとそう思います。

 

しかしそう思えるのは、まだまだ余裕がある時のようです。

疲れている時など、余裕がない時は私でもこう思います。

 

うるさいな・・・まったく・・・

 

子育て経験者の方にとっては、わかる〜仕方ないよね〜な案件でしょう。

家族の健康、子育てを楽にしようとしている私でも、そう思うときもあります。

 

 

しかし、保育士をしている嫁ちゃんが言うのです。

この時期の過ごし方は、とっても大事だと。

忍耐が必要なのだと。

 

先にも言った通り、この時期の叫びは知恵がついた故の行動です。

要は成長した証なわけです。

決して本人に悪気があってやっているわけではない。

 

自分という絶対的な法律があると思っているのに、なぜかそれが認められない。

しかもそれを上手く訴えることができない。

これは本人にとっても辛いことですよね。

叫ばずにはいられない気持ちも、良く分かります。

 

だからと言って、全ての要求を通すことは出来ません。

全てを通してしまうと、単なるわがままな子になってしまいます。

 

全てを否定することも出来ません。

全てを否定してしまうと、自己肯定感の低い子になってしまいます。

 

ではどこまでを認め、どこまでを止めるのか。

それは両親の判断です。

ベストな割合、答えはありません。

 

故に、とても難しい。

子どものことを想えば、両親には忍耐の必要な時期なのです。

 

しかし両親と言えど、神ではありません。

一人目の子どもを育てるなら、子育ては初心者。

二人目の子どもを育てるなら、上の子を見ながら。

神々しい笑顔を向けながら、魔の2歳児を相手にすることは至難の業でしょう。

 

それでは、どうしたら良いのか。

両親が楽な状態であれば良いのです。

 

先にも述べた通り、私は疲れている時に『うるさい』と感じました。

しかし疲れていない時には『どしたんね〜お父さんに話してみんさいな。』と、泣き叫ぶ息子を抱っこしました。

 

この差は何なのか。

私自身が楽であったか、そうでなかったかの違いです。

魔の2歳児を悪い子と思うのも、そうでないと思うのも、両親の状態によるということです。

 

そりゃできるなら何でも話を聞いてやりたいよ、かまってやりたいよ。

でも疲れてるんだよ!勘弁してよ!

 

いいんです。

だってそんな状況じゃ、仕方がないじゃないですか。

 

無理に構おうなんて、無理です。

そもそも眉間に皺寄せて構ってたら、ますます子どもは泣き叫びます。

 

余裕持ちましょう。

余裕持つために全力を尽くしましょう。

 

私は自分に余裕を持たせるため、あらゆることを心がけています。

息子が寝た後の、妻とのゆっくりとした時間。

朝に飲む美味しい珈琲。

一人でのんびり過ごす時間。

 

そんな時間を大事にし、自分で自分を可愛がり、余裕を持たせます。

そして核爆発でも起こしたかのような息子の叫びに耳を傾け、時には慰め、時には怒ります。

ベストではないでしょうが、今の私のベターなやり方です。

 

両親は自分を追い詰めなくて、良いんですよ。

まず自分を楽にしてあげなきゃ。

 

そうすることが、子どものためにもなるんです。

ぜひ今夜は、子どもが寝静まった後にパートナーと美味しいお酒でも飲んでみてくださいね。

私もそうします。