毎週楽しみにしている番組に、NHK-BSの『ヒューマニエンス』って番組があるんです。
毎回身体の仕組みについて、いろんな先生方がお話ししてくれます。
前回の内容が、『疲労』だったんですね。
その内容があまりに面白くて、自分なりに色々勉強してみました。
そもそものお話、『疲労』と『疲労感』は違うんですって。
『疲労』は細胞レベルでの話で、実際に細胞が機能不全に陥る状態。
最終的には、細胞が死滅してしまいます。
『疲労感』とは、脳が疲労を感じとる仕組み。
細胞が疲労した状態を、脳の眼窩前頭野という部分が「疲労した」と感じる。
これが疲労感なんだそうです。
疲労を蓄積した状態では細胞が死滅していくわけですから、脳が疲労感を感じると身体を休ませようとするんです。
しかしその疲労感って、簡単に打ち消せるんですよ。
眼窩前頭野の周りには、前頭野が広がっています。
前頭野の主な仕事は、欲や向上。
つまりいくら眼窩前頭野が疲労感を感じていても、周りの前頭野が、
「そんなこと言ってられるか!」
「やらなきゃいけないことがあるんだ!」
「疲れたなんて言ってられねぇよ!」
と、簡単に疲労感を打ち消してしまうんだそうです。
充実した仕事のあとは、疲れなんて感じないってことありますよね。
あれは思いっきり前頭葉が疲労感を打ち消してしまっているんだそうです。
やらなきゃ仕事が目の前に山積している時、疲れなんて感じてられないって思いますよね。
それも前頭葉が疲労感を打ち消してしまっているんです。
これって、生物学的にかなりヤバい状態なんですよね。
そのまま疲労を蓄積していくと、細胞が死滅していく。
最終的には、生命の危機ってことになるんですから。
『疲れた』って感じた時には、すでにヤバい状況なんですよ。
疲れを感じる前に休む。
これってめちゃめちゃ大事なことだったんですね。
日本は疲労に関する研究が、世界でもトップレベルなんだそうです。
そりゃ凄いって思いますけど、要はそれだけ研究しなくちゃいけない必要に狩られてるってことです。
欧米人は日本人ほど疲労を感じない。
疲労を感じる前に、しっかり休んでるんです。
だから疲労を研究する必要がなかったんです。
久々に雷に打たれたような衝撃でしたね。
僕が今お客さんにお勧めしている、定期的にな施術。
これって大事なんだって思いました。
疲れを感じる前に、ちゃんと整える、ちゃんと休む。
これはQOLを高めるだけでなく、人生そのものも安全に健やかにするものなんですよね。
仕事バリバリ人間だった僕(今も?)が、休むことを覚えて感じたQOL。
皆さんにお伝えしていきたいな。