思いおこせば、昔は感覚バリバリな施術をやっていた頃があります。
まだSIEPの前進である、ヒミズに出会う前のことです。
ここをほぐせば良くなるんじゃないか。
ここを撫でるようにしてほぐすと、流れが良くなりそう。
そんな感じに、どこをどういう感じにやれば良いのか何となく見えるんです。
ちょっと念じれば良くなりそう。
何となく指パチンしてみようかな、それできっと良くなるよ。
みないな感じに、なんちゃってエネルギー施術もしていました。
今考えると、それは非常に危うい施術でしたね。
例えお客さんの症状が良くなったとしても、僕自身の命を擦り減らすようなやり方でした。
下手をすると、お客さんや大事な僕の家族にまで危害が加わることになったかも。
指パチンで身体を治すとか、触らずに身体を治すとか、なんか凄いじゃないですか。
僕自身も憧れた時期があります。
確かにそんなことができる術者の方もいらっしゃいます。
僕自身も、今となっては安全にある程度はできます。
しかしその理屈をちゃんと説明できる人じゃないと、本当に危ないんですよね。
それは施術を受ける側もだし、術者本人も危ないんです。
話すと長くなるし、やっぱりあの人怪しいなって思われるでしょうから、多くは語りません。
でも理屈を説明してってお願いして、はぐらかされるとか、腑に落ちない説明をしてくる術者はやめたほうがいいですよね。
僕たち術者は、理屈を説明できない施術はやっちゃいけないんですよ。
わからないけど良く効く、不思議だけど治る。
そんな施術は、危ないから本当にやっちゃいけない。
僕自身も、不思議だねぇって言われる施術をすることがあります。
でも理屈を説明してって言われれば、ちゃんと説明できます。
その通りにやれば、誰でも再現できるはずです。
つまりは科学ですよね。
科学とは、誰でも再現可能だから科学なんです。
でもその理論を理解するには、膨大な知識が必要です。
だから勉強するんですね。
SIEPの前進であるヒミズを学び始めて、僕はいったい何冊の本を読んだでしょう。
ちゃんと施術を行う、ちゃんと身体の症状を取り除くには、それくらい知識が必要なんです。
感覚だけで施術をやっていた僕は、本当に危うかったですね。
しかし今となっては、知識に裏付けされた施術を行っているので安全安心です。
エネルギー施術もやりますけど、僕のメインはやはり地に足をつけた接触施術。
メインでしっかり身体を整え、エネルギー施術は必要な時には行っています。
もちろん知識に裏付けされた技で。
でもやればやるほど、もっともっと知識が必要になってくるケースが増えてくるんですね。
この知識を理解できれば、もっと施術の幅が広がるってことが出てくるんですね。
勉強に終わりはないですね。
確実に学生の時よりも、今の方が勉強しています。
しかしそれによって、また新たな施術が安全にできるようになってくる。
これがたまらなく面白いんです。
それでは本日も、本でも読みましょうか。
Kindle Unlimitedをフル活用している僕でした。